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三千家の茶室を比べてみました。不審庵、今日庵、官休庵の号の由来は?
現代の抹茶道の主流派と言える三千家。 表千家、裏千家、武者小路千家の3つの流派を指します。 いろんな雑誌やテレビなどで名茶室のひとつとして目にすることも多いですが、三千家の庵号にもなっている茶室を比べてみたら、そ…
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長谷川等伯。桃山を代表する絵師の生涯を描く–安部龍太郎著「等伯」
千利休(1522ー1591)と言えば、この肖像画が有名です。 これを描いた人物をご存知ですか? (「利休居士像」長谷川等伯筆 春屋宗園讃) 作者は、長谷川等伯。 狩野派と並び、桃…
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泡は三日月というのは本当?薄茶の点て方(表千家の場合)。
日本の茶道は、茶碗の中身より、その外側のあれこれに敏感で、例えば客の作法についてなら、入り口(躙口)をくぐった後、履物は立て掛けるとか、(中略)茶碗を左に90度回してから口に運ぶとか、動作の度…
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茶室の天井はどうなっているの?草庵茶室の天井は見る価値大有りです!
日本全国に散らばる、格式のある日本建築。 茶室やお城、寺院などを訪れるとき、みなさんはその建築物の何を見るでしょうか。 現地にあるパンフレットや説明の立て札には「この城は誰々が作った城です。」とか「この茶室は何年…
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秋の夜長には、中秋の名月を愛でるのはいかがでしょう。
今年の「中秋の名月」は2019年9月13日ですね。 中秋の名月はもともと旧暦8月15日の夜に見える月のことで、1年で1番美しいとされてきました。 昔は1年の3ヶ月ずつに区切って四季を分けていたので、今はちょう…
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抹茶や煎茶の品質を高め保つ製法「合組」。宇治茶の定義とは?
茶の湯に不可欠なものといえば茶道具やお菓子、花などもそうですが、まず何よりも抹茶がなければ始まりません。 この「抹茶」、ワインのようにその年の収穫によって品薄になったり製品の味が変わったりする、ということがあ…
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とびきり屋見立て帖「うつろ花」より 夕去りの茶事
先日ご紹介した、山本兼一さんの「とびきり屋見立て帖」シリーズ。 参考記事→道具を知るとお茶はもっと楽しい!「とびきり屋見立て帖」 道具屋の若夫婦、真之介とゆずの度胸と目利きが見どころの、江戸末期の京都を舞台にした…
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家紋でも有名な「木瓜(もっこう)」。植物の木瓜(ぼけ)とは関係ないの?
先日、増上寺の中を歩いていたら、道端の低木に見知らぬ実がなっていました。 はて。。。 ここにはなんの木があったっけ?と、春の記憶を辿ってみると、 ああ、木瓜(ぼけ)でした! そう言えば綺麗な花が咲…
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流派によっても全く違う!お菓子のいただき方〜表千家と武者小路千家編
お茶の世界だけではないと思いますが、流派によって所作や作法が変わってくるということはよくあります。 そして、「自分の習っている流派はわかるけど、他流派の作法はよく知らない」というのもすごくよくある話です。 わたし…
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夏の風物詩、「浴衣」の歴史と着こなしポイントを美人画と共にご紹介。
京都や浅草、金沢などの観光地では、日本人外国人を問わず、季節も問わず、着物を着ている方が多いですが、ここ何年かで観光地以外でも夏の浴衣女子・浴衣男子の人口がぐんと増えた気がします。 花火大会やお祭りだけでなく、イ…