日本のお茶

YUITOまつり2022~日本のお茶づくし・秋~

 

この週末に三越前で開催された日本茶まつりに行ってきました。
今年の初夏に第1回目をやって、今回が2回目の開催だそう。

狭山〜屋久島まで7つの産地のお茶が、東京の真ん中でなんと500円で飲み比べできちゃうという太っ腹なイベント。初日の早い時間に行ったのでまだ人も多くなく、ブースの方ともお話しできて、お茶もたくさん買えてホクホクでした。

煎茶はもちろん、ほうじ茶や玄米茶、抹茶にかぶせ茶など種類も豊富で、産地によって特徴も様々、和紅茶を出しているブースも多かったです。

 

屋久島のお茶は、香りを楽しむお茶で、玄米茶とほうじ茶をいただきましたが、味がのりにくいぶん、高温で淹れても渋くなくて香ばしい香りを楽しめるつくりになっていました。
そういえば以前、沖縄の道の駅で緑茶が売っていて、沖縄でも緑茶って作られてるんだ!と思って購入したことがありますが、たしかに普通に淹れても深蒸し茶のようには色も味も出なくて、低温で淹れても甘みもそこまでしなかったかも。ほうじ茶や玄米茶なら香りを引き出せるし、なるほど~!ですね。

 

 

長崎のブースは彼杵茶。
お茶もすっきり美味しかったですが、「てぽた」の店主さんこだわりの茶器が素敵でした。

注ぎ口が両側にあって、目の粗さが違うので、浅蒸しと深蒸しどちらにも対応できる急須。例えば深蒸し茶なら目の細かい方から注いで、最後のゴールデンドロップは逆から注げば茶葉が邪魔にならないんですよー!と店主の方が力説されてました。確かに!
しかもおしゃれ。

12月に中野で個展があるそうで、時間を見つけて覗きに行きたいと思っています。

 

静岡茶のブースではウンカ芽のべにふうきが!
烏龍茶ではないけど、東方美人ぽかったです。東方美人は紅茶のようと良く言われますが、なるほど東方美人の紅茶版でした。笑
水出しでも美味しいそう。
煎茶も浅蒸し茶を多く取り扱っていて、テンション上がってしまいました!
浅蒸し茶は水色も奇麗ですうっと体にしみていく感じ。美味しかったです。

 

熊本茶は、お茶の富澤。さん。
甘くまあるく、を意識して作っているというかぶせ茶をいただきました。
甘い中に少し渋味があるんだけど、それがまたバランスよく、口当たりが仰るとおりまるい、これ作ってる人は日本酒も絶対好きだろうな。。笑
九州といえば八女茶や知覧茶が有名だけど、ここの熊本茶、美味しかった〜!

 

八女茶ブースでは煎茶と玉露を。
さすが玉露の淹れ方がお上手!
品のよい淹れ方ってありますよね。
旨味を全面に出しすぎる自分の淹れ方を反省。。。
淹れてくれた茶器も素敵でした。おかめの湯呑み、欲しいなー。


常滑焼の平急須も美しかったです。

 

京都は宇治茶。宇治茶といっても、奈良に程近い村のお茶でした。
先ほど飲んだ熊本茶とは全く違う、すっきりと尖った、爽快なお茶をいただきました。
茶畑の近くには道の駅があって、もし行ったら抹茶ソフトがオススメですよ〜、なんて観光案内もしてくださいました。
飲み終わった後もうろうろしていたら、ちょうどお客さまがいないから、とお抹茶も点ててくださいました。
京都市内にカフェもあるそうなので、次に京都に行く時には絶対行こうっと。
お近くの方は是非。

麩屋柳緑(ふやりゅうりょく)

 

 

狭山茶は、烏龍茶はなかったですが、やはり萎凋(いちょう)推しでした!他のブースでは萎凋という言葉は聞かなかったです。

萎凋って何?という方はこちらの記事も。美味しいお茶探し〜狭山編

狭山といえば、狭山火入といわれる技術。
ほうじ茶じゃないのにこんなお茶ある?という新しい発見がありました。
ネーミングもパッケージも好み!


鬼の白骨

茎茶なんですが、茎が白く膨らむほど強い火入をして仕上げているので、この名前をつけたそう。
香りも本っ当によくて、即購入!でした。
ほうじ茶とも烏龍茶とも違う、お茶の可能性・・・!
さすが狭山!(地元びいき)

 

 

さいごに

こんなにいろんな産地のお茶を飲めるなんて幸せ!

産地が山か平地か、寒いか温暖か、というのでももちろん得意なお茶は変わってくるのですが、自分の作ったお茶を活かせる製法で作るのか、いや、自分はこういうお茶が作りたいからそのお茶に合った茶葉を取り寄せたり合組したりするんだ、いやいや、私は単一農園シングルオリジンが売りです!などなど、職人のこだわりが垣間見えるイベントでした。

やはり作り手の情熱ってすごいなあ。

また次回も参加したいと思います。

 

ごちそうさまでした。