所作,  水屋,  茶道,  茶道具

柄杓の上手な使い方。

 

お点前の稽古をしているとき、柄杓で茶碗にお湯や水を汲む時に、
畳に水滴をこぼしてしまった、なんてことはないでしょうか。

  

畳に水がこぼれてしまうのは、亭主だけでなくお客も見ていてひやっとしてしまいます。

畳に水滴のしみができてしまうとすぐには乾かず、見た目も美しくありません。

しかし意外にも、多くのベテランの方でもやってしまいがちなことでもあります。

 

一滴の水もこぼさずに美しい所作でお点前をされるご亭主だと、
客側も見とれてしまうし、安心してもてなしを受けることができますね。

 

場所を動かさずに角度だけを変える。

柄杓を上手に扱うにはコツがあります。

それは「柄杓の位置は変えない」こと。

 

わかりやすいようにイラストを描いてみました。

どうでしょうか。

抹茶をはいた後にお湯を入れる場合は特に、茶碗の真ん中めがけてお湯を入れると抹茶が飛び散ってしまいます。

茶碗の左側の肌から沿わすようにゆっくりと柄杓を傾けるといいと思います。

 

そして柄杓から、水の流れが二筋になるように注ぐのが美しいのだそうです。

 

水指から釜へ水を差す時のすくい方は、また次回イラストでご紹介したいと思います。