抹茶,  茶道,  雑学,  食べること

新茶の抹茶ってあるの?

 

今年の八十八夜は、2019年5月2日でした。

新茶を店先でよく見るようになり、初夏の風情だなあと嬉しくなります。

 

先日、通りかかったお店でちょっと気になる看板を発見し、気になったのでショップのサイトを覗いてみました。

 

ん?

新茶の季節に抹茶?

 

別の日に通りかかった駅でも。

たぶん、新茶の季節だからお茶のフェアなんだけど、抹茶の方が売れるイメージがあるから、ということなのかしら。

熟成抹茶というのも、イマイチしっくりきません。

 

実は、お抹茶の旬は11月

 

今ちょうど出回り始めた新茶というのは、多くがお煎茶だと思います。

 

お抹茶は、この時期に収穫した茶葉を蒸して乾燥させて、「碾茶」という状態にしてから茶壺に入れて秋まで保存します。

そして11月に茶壺の口を切って、碾茶を石臼で挽いて(抹茶にして)いただきます。

 

11月に口切りをした「新物の抹茶」の時点で、すでに半年近く寝かせているのです。

 

だから熟成抹茶という言葉に違和感があったのですね。

 

どちらかというと5月からの抹茶は、前年の11月に口切りをしてから半年経っているので香りも味も落ちてきます。

なので、お茶の世界ではお抹茶を点てるときに窯に水をひと杓入れて湯温を下げることで「香りが飛んで苦味が強く出る」のを防ぎます。

 

今年の新茶の抹茶もある!

でも調べてみたら、新茶の季節に今年収穫した茶葉で抹茶を作って販売しているところもあるそうです。

 

フレッシュな分苦味も少なく爽やかなんだとか。

お抹茶の苦味が苦手な方でも楽しめそうですね。

 

わたしも、いただいたらまた報告したいと思います!