随想

【随想】2020年の冬至に思うこと。

 

今年の冬至は2020年12月21日(旧暦11月7日)でした。

 

冬至は一年の中でいちばん昼が短く夜が長い日。
太陽の力が最も弱まる日でもあるけれど、冬至を境にまた太陽の力が戻ってくる「一陽来復」の時期でもあります。
終わりは始まり、を象徴するこの言葉。
陰の気が極まって陽に転ずる、悪いことが続いた後に幸運に向かうという意味があります。素敵な言葉ですね。

 

参考記事→もうすぐ冬至。冬至は柚子湯とかぼちゃ、だけじゃない!「運盛り」とは?

(最近水彩画を習い始めた母作「みかん」)

 

更に今年は木星と土星が約400年ぶりに大接近する「グレートコンジャクション」もあり、西洋占星術的には大きな意味を持つのだとか。
豊かさの価値観が物質的なものから精神的なものに移っていく「風の時代」が来る、と言われているそうです。

 

グレートコンジャクション、わたしは見られなかったのですが、次は60年後かと思うと、見逃してしまったなーーとちょっと悔しい気持ちにもなりました。
でも1日遅れて、あれかな?という星は見つけましたよ。
そしてふと思ったのだけど、きっとこういうふうに見逃してしまっている事ってけっこう多いんだろうな。
電車の中から見える富士山がものすごく綺麗で、「わあ!」と思っても、周りの人はみんなスマホを見ている。。。とか、見ようと思えば誰にでも見ることができるのに、自分にその余裕やキャパシティがなくて逃している物事ってものすごく多いんだろうな。と思うのです。
ちなみにわたしも、例えばみんなで流星群を見ていても自分が見ていないタイミングで星が流れたりとか、けっこう間が悪いタイプ。。。
だから何か出来事があったときに、自分の受け入れができていなくてチャンスを逃したりしないよう、日頃から自分を整えておかないとな、というところに落ち着きました。
具体的には、姿勢を整えて、呼吸を整えること。そうすると心も整う。
禅の「調身・調息・調心」という教えですが、これは体感するととても気持ちが良くて、結局自分が心地いい状態にいることが、自分の周りをスムーズにするコツなんだなあ、と思うのです。

 

最近、知り合いのzoomセミナーに参加したのですが、とても興味深い話を聞きかせていただきました。
自分をちゃんと知ること。自分には何ができて何ができないのか、客観的にちゃんとわかっていることはとても大事で、例えば自分の苦手なことがわかっていて、それを得意とする同業者が同じネットワークにいればそちらを紹介できる。
そうなれば、クライアントを奪い合うのではなくてクライアントを共有できる、という内容でした。

 

この話、けっこう目からうろこで、なるほどー!と思いました。
例えばレストランなら、イタリアンが食べたい時もあれば和食が気分な日もある。
イタリアンならうちが1番だけど、和食ならあの店がいいよ!
と教えてあげれば、お客さんも満足だし、紹介された和食店も喜ぶ。
そして次にそのお客さんがイタリアンを食べるときは、戻ってきてくれるでしょう。
無理やりイタリアンレストランで和食を作る必要はない。
自分1人でクライアントの欲求全てを満たす必要はない、ということです。
(もちろん、それがやりたくてやるのならアリ。でもやらなくちゃ、と思って苦しい気持ちでやるのだと、結局その苦しさまで相手に伝わってしまうのだそうです。)

 

これ、仕事以外でも何にでも当てはまるなあ、と思います。
わたしが魅力的だなあ、と思う方たちは、余裕があって物腰が柔らかく、自分ができていないことでも相手ができていたら心から褒める、という方が多いんですが、多分それって自分を客観視できているっていうことなんだろうな。
できるできないを、イコール勝ち負け、として捉えてしまっていると、できないことですよね。

 

実るほど こうべを垂れる 稲穂かな。。。なんて言葉がありますが、まさにそれを目指したい。

なんてことをつらつらと考えた最近でした。