酒米が違う日本酒飲み比べ。「澤屋まつもと 守破離」

 

先日、京都の伏見から日本酒をお取り寄せしました。

 

以前京都に住んでいたときにお茶の社中の忘年会があり、会場のレストランでいただいた日本酒がすごく美味しかったのです。
そのことをふと思い出してお取り寄せしたのですが、同じ銘柄の同じシリーズで、酒米が違うものが2本セットになっていたので、飲み比べもしたくて購入しました。

 


調べてみたら3本セットがありました。実は個人的に好きな酒米が、雄町と五百万石。こっちにすればよかった〜!
わたしが購入したのは山田錦+五百万石でした。次回はこっちにしようっと。

 

(実は松本酒造、2020年12月に代表取締役社長と杜氏の方が変わられたそうです。
わたしが頂いたのは前の杜氏さんの作ったお酒だと思うので、これからどう変わっていくのか分かりませんが、この味はぜひ残していってほしいなと思います。)

 

 

京都のレストランでいただいて、ものすごく美味しい〜!と感動したのが守破離の五百万石でした。この時に五百万石という酒米があることを初めて知りました。
五百万石は酸味と甘味が独特で、ワインのよう。
レストランでもワイングラスで出していただきました。

グラスに泡が少しついていますが、スパークリングではなく、自然の発酵の過程なんだそう。取り寄せた四号瓶も、蓋を開けるとほんの少しガスが抜ける感じがして、一口飲んだ瞬間にかすかにシュワッとしました。

 

山田錦も、ポピュラーな酒米なので馴染みのある味というか、そんなに感動はないかな、と思いましたが、さすがまつもと、美味しかった〜。
味の想像がつくぶん、仕事の素晴らしさが伝わる味。
まつもとの山田錦は「上質な日本酒」っていうイメージなので、クセが強くない分、そこまで肴を選ばない感じです。

 

五百万石は、先述しましたが、独特の酸味と甘味が持ち味の酒米。
これは、どちらかというとワインに合う肴がおすすめ。冒頭の写真のように牡蠣もよく合いました。よく冷やしていただくのがオススメです。
京都は白川沿いの「月(にくづき)」というお肉屋さんがやっているレストランでいただいたので、もちろんお肉にもすごく合いましたよ。(ここのお料理も美味しかった〜。ハンバーグが看板料理ですが、一度は食べて欲しい味!)

お魚なら、カルパッチョには五百万石。お刺身なら、山田錦を合わせるかな。雄町も美味しいだろうなあ。
一時期ハマっていた「酒粕漬けのクリームチーズ+日本酒」の組み合わせも、どちらの日本酒にも合いそう。

 

どちらのお酒も単品でもすごく美味しいけど、わたしはお酒と肴の相性が最高に合った時の感動を求めて、美味しいお酒を探しているんだなー、とつくづく思います。笑
ワインの世界ではマリアージュと言いますが、日本酒にももちろん、お酒と肴の感動の出会いがありますよね。
わたしが初めて出会った日本酒のマリアージュは、お茶事の茶懐石でいただいた八寸の、南蛮漬け。
南蛮漬けをかじって、朱杯でお酒を一口。
日本酒って、酸味の効いたお魚とこんなに合うのか〜、とびっくりしました。
茶懐石って、お料理やお酒を普段の食事よりゆっくりじっくり楽しめるので、五感も鋭くなっていたのかもしれません。

 

家で日本酒の時は、酸味の効いた魚ということで、〆鯖を買うこともありますが、更に夏の時期でミョウガが手に入る時は、必ずと言って良いほどこのおつまみを作ります。
この胡麻汚しと日本酒の何と合うことか。

参考記事→茗荷(みょうが)を食べると物忘れする?絶対ハマるレシピもご紹介!

 

これだから、お茶もお酒も辞められません。笑

 


【月(にくづき)】

住所:京都府京都市東山区稲荷町北組573
TEL:075-748-1429