日本のお茶

猛暑を乗り切る!冷茶のススメ。

 

2020年、今年は長梅雨がやっと明けたと思ったら、連日異常な暑さで、40度を超える地域もちらほら。(気温を観測するのは地上から150㎝くらいの木陰だそうです。ということは、実際はもっと高いってこと!)
屋外と屋内の温度差は広がるばかりだし、コロナによるマスク着用も熱中症の増加に深刻な影響を及ぼしています。

 

街中や電車などでは仕方ないけれど、公園などでは、
「充分な距離を確保できる場合はマスクを外してください」
という看板を見かけます。
確かに、夏にマスクはしたことなかったけど、こんなにしんどいものだとは思わなかったもの。コロナよりも熱中症で運ばれる人の方が多いとか。。。

 

 

 

暑い中出かけて、帰ってきたときに一息つくのに最近はまっているのが冷煎茶。

水出しの穀物茶は冷蔵庫に常備しているけれど、急須で淹れた煎茶を冷やしていただくのが、なんとも贅沢な時間なのです。

 

 

冷煎茶の淹れ方は大きく分けて2通り。

①お湯出し冷茶
普通に急須で淹れた煎茶を氷入りのグラスに注いで冷茶にする方法。
お茶菓子がある時やさっぱりしたい時、汗をかいた後などにごくごく飲みたいときは、熱めの濃いめに淹れてから氷をたくさん入れたグラスに注いで冷茶にするのがおすすめです。お茶の渋みと香りが爽やかで、ごくごく、ぷはーっとしたいときにぴったり。ペットボトルのお茶とは全く別物ですよ。
これ二日酔いにもすごく効きます!

 

②水出し冷茶
急須に茶葉と氷水を入れる方法。
まったりしたいときや寝る前など、リラックスしたい時に最適です。
水出しにすると渋み成分のカテキンやカフェインが出にくくなるので、お茶の旨味がたっぷり感じられます。新茶やちょっといいお茶で淹れると、玉露のような甘みがじんわりと気持ちをほぐしてくれます。

お茶屋さんでも水出し緑茶はおすすめされています。

こんな感じで急須に茶葉と氷と水を入れます。氷をぎっしり入れて、余った空間に水を注ぐイメージ。
(写真は氷が解けてしまっていますが)
茶葉を多めにするか、深蒸し茶を使うと氷水でもすぐに美味しくいただけます。


急須は下の写真のように直に茶漉しがついているものがおすすめ。
金属のカポッとはめるタイプの茶漉し網だと氷が動きにくくなるので、その場合は網は外しておきます。

このまま蓋をしてグルグルと5分くらい急須を揺らすか、7~8分放置してからグラスに注ぎます。
(必要なら茶漉しで濾しながら)

氷水で出しているのでグラスに氷を入れる必要はなく、冷たいものを飲みたいけどお腹が冷える…という方には嬉しいですよね。
夏のおもてなしの一杯にも最適です。

 

 

カテキンにもいろんな種類がありますが、お湯出しのお茶には抗炎症作用のあるエピガロカテキンガレート(EGCG)が、水出し冷茶には免疫を高めるとされるエピガロカテキン(EGC)の含有量が高いという報告もあります。

 

 

冷抹茶もおすすめ

 

冷たい抹茶なんて、邪道じゃない?
なんて思うことなかれ。

確かに正式な場所で出されることはありませんが、これはある意味最高の贅沢では?

京都の小山園では冷水でつくれる「水点ておうす」が売られています。

 

 

自分で作るなら、普通に熱いお湯でお抹茶を点ててから氷を浮かべます。
温度ムラができますから、氷を入れて少しおいてから茶筅かマドラーでゆっくり混ぜます。

 

冷たい抹茶は昔はグリーンティーといって、砂糖を加えて甘くしたものが売っていました。子供のころはおばあちゃんちに行くとグリーンティーがあったので、牛乳で割って飲むのが楽しみだったなあ。

 

今でもあった!懐かしい。

うす茶糖なんて名前も何とも素敵ですね~。

 

 

 

さいごに

 

暑い夏を乗り切るのは、体力はもちろんですがこまめな休憩をとること。

スポーツドリンクやタブレットの過剰摂取は要注意、
緑茶だって、体にいいからと言ってがぶ飲みは禁物です。

みなさま、元気にこの夏をお過ごしください。