暮らしで楽しむ茶の湯展@阪急メンズ東京
先日、有楽町の阪急メンズ東京で催されていた「暮らしで楽しむ茶の湯展」に寄らせていただきました。
たくさんの作家さんによる今回の展示。
主催者は、京都の水円舎(すいえんしゃ)さん。
以前記事にしたこの本の作者さんです。
参考記事→広げた場所が茶室になる魔法。ふくいひろこさん著「はじめての茶箱あそび」
この記事を書いたのは1年半ほど前でしたが、今回東京でイベントをすると聞いて、タイミングよくお邪魔することができました。
まさかこの本の中のお道具を身近に拝見できる日が来ようとは。
ドキドキしながら行ってきました。
タイミングよく、ふくいさんご本人にもお会いしてお話しすることができました。
ふくいさんは想像通りの、物腰の柔らかいふわんとした京女、という感じでした。
御所でお茶をしている記事を目にすることがありますが、まさにそのシーンがぴったりのかた。
今回のお道具は、触って良いものもあり、写真は全部OKという太っ腹っぷり。
お道具って、見るだけではわからないものがたくさんです。
もちろん見るからに素晴らしくて、ずっと見ていたい!というものもたくさんあるんですけど、
手に取ってみて初めて、ぐぐっとくるお道具がある。
このお茶碗、素敵だったあ。。。!
福本双紅(ふくもとふく)さんの作品です。
繊細で手にふわりと収まり、横から見た姿も美しい〜。
茶入も揃いです。茶道の茶席ではお道具を揃えることはあまりないと思いますが、いいですよねえ。
こちらは木の葉の茶杓!
そして茶碗には蝶がとまっています。
奥のタケコプターは、茶匙。マグネットが付いた台にピタッと乗せて、いつでも使えるようにディスプレイできるんです。
お茶を学ぶ身からすると、茶の湯の遊び心を遥かに超えたお道具がたくさん。
寄せ木で作った茶杓や、折り畳めて磁石が入っている茶杓。
ギヤマンの茶入も茶道の席ではまず、ない。
「見立て」て楽しむ要素が盛り沢山で、これは本当に楽しい!
他にもいろいろな作家さんの作品が展示されていて、仕覆を作っていらっしゃる、山田英幸さんとお話しできたのも嬉しかったです。
ふくいさんも山田さんも、仰っていたのが、「お茶が好きなんですよねえ」「布が好きなんだよね」という台詞。
そう!そう!なんて言わなかったですけど、好きでやってる人が「好き」を「楽しんで」仕事にすると、やっぱりこんなにも違うのかあ、とものすごく納得してしまいました。
眼福、眼福。
素敵な機会を、ありがとうございました。