季節の和菓子と旬(食べ時)について、和菓子屋さんに聞きました。
和菓子にも旬がある、
と聞くと、少し不思議な感じがするでしょうか?
京都の老舗和菓子屋さんに聞いたお話がとても面白かったのでご紹介します。
和菓子にも食べ時がある
和菓子は加工品なので、もちろん賞味期限があります。
一般的には、練り切りやお饅頭はあまり日持ちしません。
落雁などのお干菓子は、比較的長期の保存が可能です。
できたてが美味しいお菓子もあれば、「少し寝かせる」ことで味わいが増すものもあります。
参考記事:和菓子に欠かせないあんこ。あんこの旬はいつ?小豆の歴史は意外と古い!
日本三大和菓子処はどこ?京菓子の定義とは?
和菓子の三台処と言えば、京都・金沢・松江。
いずれも城下町として、お茶の文化と共にお菓子文化も発展したと言われています。
特に京都は、
- 宮中や寺社の儀式などで和菓子が消費しやすい。
- 茶道の聖地として茶道菓子が発達。
- 盆地なので四季がはっきりしていて、特に冬が寒い
→穀物に最適な条件 - 近郊からいい材料が入手しやすい
- 水が美味しい
など、和菓子文化の発展に最適な条件が揃っていました。
「京菓子」というのは、役所的には京都に所在地がある、京都の原料を使用しているお菓子ということになります。
ただそれだけではなく、例えば上生菓子をとっても単に写実的なだけでなく、菓子銘を茶道具の銘と合わせたり、謎かけやひとひねりしたものが多いように感じます。
季節ごとの和菓子
和菓子にはもちろん、季節限定のものがたくさんあります。
お節句やイベントごとにもいろんなお菓子が出回ります。
正月7日・・・鏡餅、花びら餅
2月3日・・・法螺貝餅(ほらがいもち・柏谷光貞)
3月3日・・・ひちぎり、ひし餅、桜餅
5月5日・・・柏餅、ちまき
6月30日・・・水無月
7月16日・・・行者餅(柏谷光貞)
7月17日・・・したたり(亀廣永)
10月下旬〜11月・・・亥の子餅
など、京都ならではの和菓子も合わせて一例をご紹介しました。
予約販売のみのものもありますので、機会があればぜひ食べてみてくださいね。